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『サンジャックへの道』・・・ひたすら歩く、旅にでたい!

『サンジャックへの道』 コリーヌ・セロー(2005)
2008年5月9日鑑賞

サン・ジャックへの道

歩く、ロードムービー。
9名の巡礼者(とも言えない人が多々紛れこんでいるけれど)が、キリスト教の聖地、サンジャックを目指して、ひたすら歩く道中を描いていきます。この9名が、それぞれキャラが立っていて、見ていて飽きなかった。

王道をいくようなストーリーを軸にしているのだけど、厭味じゃない。たとえば、仲が悪かった兄弟が、旅を通してすこしずつ打ち解けていく、とか。偏屈だった兄弟たちが、旅を経て、それぞれ角がとれて丸くなっていく、とか。お母さん想いの少年が、母に喜んでもらいたくて道中字を覚えるのだけど、結局お母さんは死んじゃった、とか。でも、王道だけど、なんか清々しい。それはたぶん、景色が美しいから。余計な音楽がないことが、人工物のない山々の、田舎道のすがすがしさを際立たせてる。そして、きっとみんな経験ある、すごーく苦しい、もう投げだしたい!っていう気持ちの先にある、気持ちよさというか。そういうのが、画面を通して伝わってくるから、だから気持ちいいんだろうな。

男女の関係が絶妙に入ってくるのは、さすがフランス映画って感じです。やっぱ、それって大事よね。影響されやすい私、またしても旅に出たくなりました。ええ、徒歩でひたすら歩く旅。山登りに、高尾山でも行こうかしらん。

by yebypawkawoo | 2008-05-09 21:01 | ◆映画のこと  

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