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たとえば、コンパで出会った人の友達が、自分の友人でもあった時の親近感。

新宿ジュンク堂の保坂和志フェアにいかねば。

たまに本屋さんでやっている、作家の本棚再現企画。あれは面白いと思う。

わたしには悪癖があって、どんな本を読んでいるかで、ある程度その人の人となりを判断してしまう。それだけじゃあ何もわかりはしない、とわかっていながらほぼ無意識にやってしまう。(でもこの感覚、ある程度の読書家であればたいていわかってくれるんじゃないかしら)

そんな私は、恥ずかしいので自分の本棚は人に見られたくない。「へーこういうの読むんだ。ふ~ん。何かわかる気がする」なんて言われた日にはもう、恥ずかしさのあまり一発殴りたくなる。(自分はよく言ってる癖にね)でも他人の本棚覗く時は別。嬉々として観察の悪趣味万歳。

で、作家フェア。
ただの知人の本棚みるだけでも内心わくわくなのに、いわんや、である。自分の影響を受けている作家の読んでいる本達。前提が好意的だから、え(濁点)?な本があってもたぶんがっかりしない。本人が“作者”であることが、わくわくに拍車をかける。なぜなら、そこには我が家の本棚の先にひろがる世界がある。気付いていなかったつながりが見えるに違いなく、二重構造の面白さがある。

私は知らない町を迷子になりながら散歩するのが好きで、それは、それまでただの風景でしかなかったものが立体として浮かびあがってくる変化が面白いからだ。外部は変化しておらず、変わったのは私の意識、内面だけ。そういう、意識的世界でのつらなりや変化で私の世界は成り立っていて、それが他人の意識的世界とリンクしていく感覚。

共感、というのは恋愛における重要なファクターのひとつだと思うのだけど(だから恋愛初期はいかに共感を演出するかが鍵だよね)それと同じ楽しみが読書にはある。主観の客観化による共有。連なっていけば、全然違う価値観をも共有しているかもしれない。

そういうわけで、新宿へ行こう。10月31日まで。

by yebypawkawoo | 2008-10-06 17:58 | ◆考えたこと  

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