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『Vフォー・ヴェンデッタ』・・・マンガ的世界に感じた、現実味。

Vフォー・ヴェンデッタ 特別版『Vフォー・ヴェンデッタ』 ジェームズ・マクティーグ(2005)
2008年9月23日鑑賞


見終わっての感想は、「面白く(interest)読み応えのあるマンガを読んだ後みたい」。内容の濃い漫画って、読み終えたあとものすごい充足感があったりするじゃない。そういう感じ。

聞けば、原作は漫画だそうで、どうりで。けれど、原作漫画の映画って、実はわたくしあまり面白い(funではなくinterestね)と思ったことがない。スパイダーマンもそこまで来なかったのですよね。たぶん、設定が非現実的なところがネックとなり、“あり得ない”話前提として見てしまうから?かなぁ。そんな私をもってして、面白いと思ったこの映画。理由は何でだろう?と考えて、それは、全体主義対個人主義の構造に共感したからなのかもしれない、と思う。

強い信念を持ち続けられる人には、それが正しいか否かは別として、私は尊敬の念を抱くのだが、そういう意味ではVは凄い。自分の意思が明確でそれが揺らがない。その彼に触発されゆく国民たち。国家が正しいのかVが正しいのか、あるいは両方間違いなのかは、その時代時々で違うし、だから最後の国民の行動に感動はしないのだけど、ナタリー・ポートマンにはなんだか感じ入った。(たぶん、もともと彼女が好きだから、というのは大きな理由、とはいえ)彼女はVを批判もするし、自分で考えて意思を持って動いている。

ひとりひとりが何の意思をもつか、なぜその意思をもとうとするのかが重要だと思うのです。与えられた境遇を前提として受け入れるのではなく、そこに疑問を呈することができるか否かだと思うのです。そうじゃないと、国会議事堂爆破後の世界だって、たいして変わりはないんじゃないかと思うのよね。

by yebypawkawoo | 2008-10-06 21:30 | ◆映画のこと  

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