『マルホランド・ドライブ』・・・混乱と混沌の世の中。に、解説求む。

マルホランド・ドライブ『マルホランド・ドライブ』 デヴィッド・リンチ(2001)
2008年9月20日鑑賞


なぜだかこの作品を見る機会を逃し続け、やっとこ鑑賞。けれど、先に『インランド・エンパイア』を見てしまっていたが故に、衝撃度合いが緩和されてしまった。インランド・・・のほうが、わけのわからなさとか混乱度が強く、でもエンドロールがなんだか救いでとても好きだった。それとの比較なので、ちょっと自分の中での評価が低めになったのが残念。

だけどそれでも凄い。理解しきれない前半部から全てがつながる後半部、そういうことかーと自己流解釈をして、それで満足できず他人の解説を求めてしまう。リンチの映画は、私にとっては映画というより美術・芸術鑑賞に近い。それも痛々しく生々しい芸術作品。芸術方面には疎いので、美術館にいくと作者のバックグラウンドとか作品解説をじっくり読んでしまう。初見で感じることもあるが、じっくり読んで初めてわかることのほうが多い。たぶん、その時々の自分の持つ要素に近しいものを無意識に選び取って勝手に共鳴している部分は多大にあるだろう。リンチ映画はそれに近いのかな、と思う。その時々で感じ入るものが、たぶん異なる。

現実は悪夢だ、夢の中をさまよい、たどりついた先も悪夢だ。この混沌とした現実は、けれど悪夢だと思い込んでいるだけで、この混乱こそが真実でもある。まずは受け入れ、その上で何を選ぶか。後悔が悪夢を生むなら、後悔しないようあらゆる可能性を見つめるべきだ。だけど。激情に流されたナオミ・ワッツの行動を、ちっとも否定できない私もいる。それだってまた一つの、もしかしたら幸せな人生なんじゃないかな、という気もした。
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by yebypawkawoo | 2008-09-24 22:28 | ◆映画のこと  

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