『フレンチなしあわせのみつけ方』・・・一人の人しか好きであっちゃいけないのは、何でなんでしょうね。

フレンチなしあわせのみつけ方『フレンチなしあわせのみつけ方』 イヴァン・アタル(2004)
2008年9月12日鑑賞


好きな人は一人じゃないといけないの?どうして一人としか結婚しちゃいけないの?

劇中、確か、こんなようなセリフを小さな男の子が発するのだけど、まぁ端的にいってしまえばそういう映画。夫婦間の愛と、夫婦外の愛(ありていに言って浮気っすね)と。

好きなシーンが二つあった。

ひとつは、夫の浮気を察知し自分のこれからを悩むシャルロット・ゲンズブールが、ジョニー・デップとHMVで出会うシーン。たまたま二人とも音楽を視聴してるんだけど、それが画面いっぱいに流れ出す、その音楽ってのが、radioheadの“CREEP”。大音量のCREEPを背景に、二人は見つめあいます。もう、このシーンが問答無用で好き。

音楽って、思い出と一緒になっていることが多い。誰かにとってのある種の音楽は、聞くだけで、かつての記憶とその時の感情がフラッシュバックしたりする。CREEPは私にとっては、そのある種、なので、それと相まって、シャルロット・ゲンズブールのドキドキ感がもうひしひしと。山田詠美さんもいってました、素敵な男の子がいたら、じっと観察すること、目が合えばにこっとほほ笑むこと。これが出会いには不可欠だと。まさにそんなシーン。こういう時のときめきってのは、いくつになっても忘れたくないよね。

もう一個は、冒頭で紹介した、男の子のセリフのシーン。まだ幼い彼の素直な感想は、なんと根源的問いであることでしょう。まだ常識とか恋愛云々とかそういうのを体感していない彼だからこそのこの言葉、は、この映画のテーマにそのまま直結しちゃってます。問いはシンプルなんだよね。それを難しく考える(立場とカ、しがらみとか、色んな人生とかとかね)から、難しくなるわけです。でも、人生ってば複雑怪奇で難しいんだもんね。もっと単純に割り切れたらいいのに。なんて思う夜もあったりなかったり。
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by yebypawkawoo | 2008-09-15 23:52 | ◆映画のこと  

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