『ブルークラッシュ』・・・ただサーフィンを描くためだけの映画、けれどそこには。

ブルークラッシュ『ブルークラッシュ』 ジョン・ストックウェル(2002)
2008年8月5日鑑賞


最高に格好いい!!サーフィンってやっぱり格好いい!
これは、何か難しいこととか、複雑なこととかを全く考えずに見るべき映画だ。
パイプラインのあの波を、目を耳を、彼女達を通してただただ体感する映画だ。

経験者ならきっと、波にうまく乗れた時のあの征服感とか、波に巻き込まれたときの圧迫感とか恐怖、そして水の圧倒的な存在感、そういうものがザワザワとぞくぞくと蘇ってくる。ストーリーが難しすぎず、でも作られ過ぎていなくて現実的なのがいい。これは明らかに、サーフィンをとった映画だし、そのためだけの映画だと思う。

メイキングで、“こんなに応援しあうスポーツは他にない”、という言葉が監督の口から出てくるのだけど、最後のシーン、主人公アン・リーを全員が一体となって見つめる様は、波を制覇した彼女を狂喜して迎える様は、そのままその言葉通りのことを表していて、このシーンを撮るために全ての細かなストーリーはあったんだな、という気がする。サーフィンは、チームスポーツではないから、とにかく自分との闘い、最後まで自分が何をどうしていくのかという葛藤の世界だ。だからこそ、ある地点を超えた者どうしの共感があったり、認めあったり、敬意があったりするのだという気がする。そして、相手にするのが完全なる自然。そこには、どうしたってどうにもならないことへの理不尽さがあり、同時に、それを理解した上でそれと共存するためのある種の知恵が必要になってくるのだと思う。そういう事をすべてひっくるめた上でのサーフィン、それも、女の子のサーフィン。それを映すための、ただそれだけの映画だ。ただそれだけなのだけど、含有しているものはただそれだけじゃない。
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by yebypawkawoo | 2008-08-06 00:05 | ◆映画のこと  

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