『モーターサイクル・ダイアリーズ』・・・経験にまさる見聞はないのだと思った。

モーターサイクル・ダイアリーズ 通常版
『モーターサイクル・ダイアリーズ』 ウォルター・サレス(2003)
2008年7月4日鑑賞


良い映画でした。

経験に勝る見聞はないのだと思った。本で読んで、映画で見て、感じることや学ぶことも多いけれど、やはり実体験に勝ることはないのだと思った。旅に出た時の、感覚がぶわっと蘇ってきて、それは決して3泊5日のパック旅行じゃ味わえない感覚。自分で動いて話しかけて、感じないとわからない感覚。それだけですべてを理解することは困難だけれど、(特に私(日本人)は言葉の壁があるので)、そこには言語を超えた共鳴が存在する気がする。そういうことを思い出した。

感じることは、たぶんただ考えることよりも偉大で、それをうまく言語化できなかったとしても、それがその後の人生を決定づけることがある。感覚だけで生きるのは、周囲の理解を得にくいという点において大変だけれど、そこから生まれる行動によって周囲の共感を得ることも可能なのだなと思う。けれどその行動は、ただ動くというだけでは無意味で、圧倒的なオーラというかエネルギーというか、そういうものが伴っていないといけない。想像を凌駕するような、感情の共鳴が巻き起こるような。ストーリーが必要なのだと思う。ストーリーは、先にあるのではなく、後からやってくるのだという気もする。

チェ・ゲバラの人生の始まりが特殊だったわけではないのだと、けれど彼はこの旅で確かに何かを感じ、そこから何かを考え始めたのだと、始まりは特別でなくてもいいのだと、そう思った。
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by yebypawkawoo | 2008-07-13 22:30 | ◆映画のこと  

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