『時計じかけのオレンジ』・・・30年前の衝撃が、今ではすんなり受け入れられちゃう事実。

時計じかけのオレンジ
『時計じかけのオレンジ』 スタンリー・キューブリック(1971)
2008年6月14日鑑賞


実は、キューブリック監督の映画はこれが初見。何の予備知識もなくいきなり鑑賞したのだけど、うわー面白かった。SFの棚にあったためにそこから勝手に連想・イメージされたものとは、全く異なる作品であった。近未来を想定、とのことだが、そしてこの映画が作られた1971年(まだ私生まれてない!)には、果たしてそうだったのかもしれないが、現代においてはまったくもって近未来ではなく今ここ、この現実を描写したものといっても過言ではない。いや、1971年からしたら、今こそが近未来なのかしら。

つけまつげしたマルコム・マクダウェル演じるアレックスの顔が印象的。暴力を使う、ということに何の疑問もいだいていない。それは映画全編を通してそう。どこか破綻してないとおかしい。おかしいのに、なぜかそのままの彼に(嫌悪感をいだきつつも)納得しちゃう。なんで?映画が公開された当初は、彼らを模倣した暴力事件が増えて問題になったとの事だけれど、今の時代にそこまでの問題となる作品ってあんまりない聞かないよなーと思う。寧ろ現実の事件として起こることのほうが余りにも衝撃的でそこから生まれる作品っていうものも多い。原作もまた、ある現実の不幸な事件を元に作られたそうだけれど。想像の中で人を殺すのは自由、実際に行ってしまうのが問題。というのはよくいわれることだけれど、現実が想像を超えてしまうのは怖いな~なんだか、と思う。今の時代において、何かものすごい大きな想像で創造して、私たちの想いを昇華させてくれるような、そういう映画やそういう作品ってなにがあるのだろう?
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by yebypawkawoo | 2008-06-18 15:48 | ◆映画のこと  

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