『黄昏』・・・親子の確執と和解、かぁ…。

『黄昏』 マーク・ライディル(1981)
2008年4月16日鑑賞

黄昏 (ユニバーサル・セレクション2008年第3弾) 【初回生産限定】

原題は、『On Golden pond』。その名のとおり湖のほとりを舞台として進んでいく話。この湖が美しい。音楽はあまり入っていないのだけど、映像が清らかな気持ちにさせてくれる。

この作品では、老いて死を意識するようになったノーマン(ヘンリー・フォンダ)とその妻エセル(キャサリーン・ヘップバーン)が、避暑のためだろう、湖のほとりの別荘にやってきてから去っていくまでの、ひと夏のことが描かれている。

このノーマンが、すごい偏屈親父。毒吐くわ吐くわ。自分の感情とか弱さを見せないための、自己防衛だろう。こういう親父、いるいると思う。でも彼、たぶんずっとこうやって生きてきていて、それが故か、娘のチェルシーとは確執があるんですね。お互い、なんだかうまく歩み寄れない。歩み寄れないまま、老いてしまったし、大人になってしまった。でも、チェルシーは、ずーっと父親に対する複雑な想いを抱えて生きてきていた。それが、彼女の恋人やその子供(13歳の連れ子)が絡むことで、ちょっと解きほぐされる、そういう話。

親と子の間の確執って、やっぱり普遍なんですねえと思う。やっぱり意地の張り合いがあったり、勝手に解釈して、なんでい!と思いこんだり。そういうの、きっと誰しも経験あると思う。でも、本人にとっては結構真剣だし複雑だし、辛いもんです。この映画を見ると、すこうし、親にやさしくしようと思うかもしれない。歩み寄ろうと思うかもしれない。でもたぶん、それはある程度経験を積んでからかな。私はまだどこか、客観的視点で見てしまったかな。父娘ノーマンとチェルシーを演じた二人は、本当の親子です。そして実際に、確執があったらしい。それが和解後、この作品を撮る運びに…という感動秘話があるみたい。ふーん(やっぱり、わたしはまだまだ大人に成りきれてません)。

だけど、老夫婦の在り方としては、いいなぁって思う。時を経て、こういう風にわかりあえていくのは素晴らしいなと思う。キャサリン・ヘップバーンが、すごく良かった。役柄としても。
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by yebypawkawoo | 2008-04-16 16:28 | ◆映画のこと  

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