『バッド・エデュケーション』・・・屈折した愛を描くのがうまいなぁと。

『バッド・エデュケーション』 ペデロ・アルモドヴァル
2008年3月*日鑑賞

バッド・エデュケーション
アルモドヴァルの映画って、やっぱり好きだなぁと思いました。
劇中劇の挿入の仕方も見ていてつながっていく感じが面白いし、人の感情の動きみたいな部分で共感してしまうところが多い。何かある、何かあるんだけどあえて説明しきらない感じ、というか。いずれも、根底には言葉や論理では説明しきれない、人間くささがあると思う。

本作も、面白く見れた。男性同士の恋愛が随所に出てくるのだけど、異色なのがガエル演じるフアン。彼は、“あえて”男性に身を任せていた節がある。兄、イグナシオへの屈折した想いがそうさせたんじゃないかなんて感じる。

エンリケを想い続けたイグナシオ、あるきっかけでイグナシオが思い出から蘇り感傷的に愛を思い出したエンリケ、かつてはイグナシオを今はフアンをただひたすら盲目的に愛したマノロ神父、兄・イグナシオへの屈折した想いからか自らの生活のためにマノロ神父やエンリケに体を差し出すフアン。いずれも全うにいかない、けれど純粋な愛なんだなと思う。そしてその愛を根底に人間ならやっちゃうよねというような欲望とか嫌らしい面とかも顔をのぞかせてる。

話変わって、子ども時代のイグナシオの歌声は圧巻。そりゃ、神父さんも神にそむいて好きになっちゃうよね、顔も美しいし、なんても思いました。
[PR]

by yebypawkawoo | 2008-04-02 16:09 | ◆映画のこと  

<< 勇気づけられた話 『雪沼とその周辺』・・・誰しも... >>