『世界でいちばん不運で幸せな私』・・・拠り所があると、人生は過ごしやすいよね。

『世界でいちばん不運で幸せな私』 ヤン・サミュエル(2003)
2008年3月31日鑑賞

世界でいちばん不運で幸せな私
見終わった直後の感想は、う~んいまいち。というか、わかりにくかったんですよ。何が言いたかったのかが、いまいち。どうとでも解釈できる終わり方なんだけど、どう解釈していいのやら自分の中で落ちなかった、とも言える。映像は色遣いとかかわいくて良かったんだけど。

でもね、思い返してみると、共感できる場面ってのはあったな。
ゲームに頼らざるを得ない二人の心理、の部分。

のる?のらない?と聞かれたら、必ず「のる!」と言わなきゃならない(相手の出した課題を実行しなければならない)ゲームに取りつかれた二人の男女の、幼少期から大人になるまでの人生。

このゲームってのが、どんどん笑えない感じになっていくんだけど、そこまでやってくれるっていうところで、お互いの気持ちの近さを確認し合ってる(に違いない)。このひねたユーモアってば、そこまでやっちゃう!?的に面白かったんだけど、真面目な日本人にはわかりにくいんじゃないかな、なんても思う。

そのくらい激しいこのゲームだけど、たぶんこれは二人の人生の拠り所でもあった。この、えげつなく過激になっていくゲームがあったればこそ、二人は普通の(というかつまり、恋愛して結婚して仕事して・・・のような)人生をうまく送れたんだと思う。この拠り所があるからこそ、色んなことを実行できたんだと思う。

拠り所があったことは、幸せなことです。一方で、ゲームに雁字搦めになってしまったことは、ある意味で不運。二人が純粋に愛し合っていたかどうか、ってところには私は疑問を抱く。ゲームを含めたジュリアンを、ソフィーは愛したし、ゲームを含めたソフィーを、ジュリアンは愛したんでしょう、きっと。

そう思うと、私の人生、何か拠り所がほしいと切望してきた若かりし頃、だけれども、強固な拠り所があったとしたら、そこに寄りかかり過ぎてしまう可能性もあったわけだなぁ。もちろん、それはある側面では思いきり幸せ。一方から見たら不運とも言える。ただ、一概に、いいとも言えないんだねなんて気づいた。
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by yebypawkawoo | 2008-04-01 04:49 | ◆映画のこと  

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