『潜水服は蝶の夢を見る』・・・やっぱ人生、ユーモアがなくっちゃね。

『潜水服は蝶の夢を見る』 ジュリアン・シュナーベル(2007)
2008年3月20日鑑賞

潜水服は蝶の夢を見る 特別版【初回限定生産】
実は、半分マチュー・アマルリック見たさで、渋谷はシネマライズへ。
後部座席中央という、全くいい席を確保していざ鑑賞。

いや、いい映画でした。回想(妄想)シーンのマチューの格好よさをわきに置いておいても。すごーく心に残る最高の映画、とまではいかねども、うん、面白かった。見てよかった。

これは実話をもとにした話。ジャン=ドミニク・ボビーというELLEの元編集長が、左目しか動かなくなってしまうところから物語がスタートする。彼は、左目の瞬きだけで、1冊の本を書き上げるのだけれど。

身体の自由が利かない、お風呂も手伝ってもらわないと入れない、でも意識は、思考は、これまで通り正常に働く、という、プライドの高かったであろう彼にとっては非常に屈辱的な状況。でも、そんな状況にあっても、彼は想像力(妄想力とも言えるか?)で、実に人間くさく生き切るんです。自分に正直に。もう、自分を憐れむのはやめた、と決意した瞬間から。

すごいな面白いな、と思ったのは、たくましい想像力と現実との融合のシーン。そして、随所にあふれる人間くさーいユーモア。こんなに悲観的場面においても、感傷に浸るではなくユーモアで味付けしていく様は、さすがだなと思う。女性の胸や足を追うマチューの視線や、毒づく心うちなんか、笑ってしまう。でも、それが本質なんだなっても思う。

私も、たとえば悲観的状況にあったとしても、常にこういうユーモアは持っていたいなって、そう思いました。そういう風に生きたい。
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by yebypawkawoo | 2008-03-27 23:03 | ◆映画のこと  

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