選択とは、切り捨てること?

さっき、トイレにこもって、ハチミツとクローバーを再読してしまった。
わたしん家には、トイレに漫画があるのです。ザ・プライベート、くつろぎ空間。
そのうち、アロマとか音楽とかも持ち込もうかしらん。

で、まぁザ・青春なこの漫画は、やっぱり面白い。
それは、登場人物たちがきちんと物事を、人生を考えてるからだと思う。迷いながら。
人生とは、選択の連続。選択するときに、人は迷う。あるいは、選択しないと決める時にも。

その中でひかかった言葉。はぐちゃんが、森田君ではなくて先生を選択したことに、
山田さんが疑問を呈したときに、真山が言った言葉。
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 生きる意味が何にかかってるか―だと思う
 それが「恋愛」の人もいれば、
 好むと好まざるとにかかわらず
 何か「やりとげなければならないモノ」を持ってうまれてしまった人間もいる
 どっちが正しいとかは無くて
 みんなその瞬間はもう
 本能にジャッジをゆだねるしかないんだろうな

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トイレに入ってマンガを読み始める前に読んでいた本も、人生の選択の話。
舞城王太郎の「みんな元気。」

自分の人生の可能性、3人の男の人と家庭を築いていた可能性、を
それぞれ見せられた主人公、枇杷の物語終盤での想いが圧巻。
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 まだいろいろもっとたくさん選択肢はあるに違いない。
 いや選択肢はもっと作ることができるんだ。
 まだ選択肢になっていないところからもっと選べるんだ。
 そうして増やした選択肢の中から私はもっとよく考えて選べるはずだ。
 もっとよく考えて選んでいかなくてはならないのだ。
 植木バサミを振るって人の首をちょきんちょきんと切るような
 重い決断をしていかなくてはならないのだ。
 でも人が人生を生きるとはそもそもそういうことで、
 みんなそうやって生きているんだ。
 平気で、元気で、気づかずに。

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そう、平気で元気で気付かずに、重い選択をしながら人生を生きている私たち。
でも、どっちの選択が正しいとかはなくて、何を選ぶかだけなんだ。
大切なのは、選択をしたのだという意識。それを選んだ自分への責任の意識。
それでも、選択の瞬間は本能が大きく作用しているんだと思う。

わたしは、自分の人生の選択に後悔をしていない。
学生の頃、いろいろめちゃくちゃなこともして、友人にあきれられたりもしたけれど、
それでも、私は反省はしても後悔はいっこもない、と言い切ったら、
友達にすごいね、いいことだね、と褒められた(たぶん、褒めてくれたのだと思う)

それでも、将来の人生の選択に対してはものすごく不安を抱く。
そういえば、数年前までは、選択の基準は「後悔しないか否か」だった。
その選択をえらぶことで、私は後悔しない?選ばないことで、後悔しない?
そう自分に問いかけて、結論を出してきてた。


ずっと、人生何でもできると思って生きてきていて、
死ぬことを考えたら何でもできる、と思って生きてきていて
(それは、死ぬ気になれば何でもできる、という意ではなくて
何が起こっても最悪、死んでしまえばすべてはリセットされるんだから大丈夫、ということ)
えいやあと生きてきていた。

えいやあ。

えいやあと、割と捨て身に選択をしてきていた。
そして四半世紀がたって、自分の人生の意味を考えはじめてしまった(いまさら)。
生きる意味がなんにかかっているか。わたしの生きる意味は何どこにあるのか。
その軸を基準とした選択をしていかねばならぬのか。
いや、これまでもそうしてきていた、ある部分では本能に任せて。

人生の選択肢はものすごく多い。
今この瞬間に何をするか、それもひとつひとつの選択。
明確なビジョンのある人の選択には(結果として)ゆらぎがなく、
それがすごいというような風潮の世の中だけれど。


アップル社CEOのスティーブ・ジョブスのスピーチを思い出す。
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You can't connect the dots looking forward; you can only connect
them looking backwards. So you have to trust that the dots will
somehow connect in your future. You have to trust in something
— your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never
let me down, and it has made all the difference in my life.

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この言葉は、最近の私をいつも勇気づけてくれる。
ひとつひとつの選択はdotにすぎなく、何のかかわりもないように見えていたとしても、
あとからつながっていく。
必ずしも先明確なビジョンがあって線を引いていく必要はない、ということか。
すべての経験は何かに役立つといえば当たり前にも聞こえるが、
その選択のひとつひとつを、選んだんだという自覚を持って過ごした結果ということなのだろう、たぶん。

いずれにせよ、そういういろいろな考えかたすべてを内包した上で考えて、選択していこう。
その時々でいいと思えるものでいいじゃないか。
その時々で、これだと感じるものでいいじゃないか。
そういうもので私は生きてきている。

一つの基準として。私は、自分に対してだけは、正直でありたいとおもっている。
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by yebypawkawoo | 2008-03-14 23:06 | ◆考えたこと  

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